2022.1.31

コーディングの外注について

コーディングの外注について

今回はコーディングの外注について書いていきます。

コーディング外注費

外注費は依頼する側が「◯◯万円でお願い出来ますか?」と聞くか、外注先にページ数や詳細を伝えた上で見積もりを作成して貰うかになります。
見積もりの目安ですが、参考までにコーポレートサイトの場合は以下のようになります(当然人によって異なります)

・トップページ:3〜4万円
・下層ページ:5000円〜1.5万円

下層ページがトップページに比べて安くなる理由ですが、

・トップページと比べてデザインがシンプルだから
・トップページが完成すればヘッダーやフッターなどの共通部分は新たにコーディングしなくていいから
・ボタンやセクションタイトルなど、使い回せるパーツは新たにコーディングしなくていいから

と言うのが主な理由です。

その他の注意点は以下になります。

・ページの長さによって料金は変わるか。
・リニューアル案件で記事の移行がある場合、その費用も書く。
・納期が短い場合は特急料金(他より優先)として費用がプラスされることもあり。
・実装するアニメーションやスライダーの数なども工数がかかる為、外注費に含めるか明記する。
・下層ページで同じようなデザインだったり、プライバシーポリシーなどテキストのみのページは他の下層ページより安く見積もる事もある。
など。

重要なポイントとしては、基本的には全ての作業に工数が発生するので、作業が始まってから追加費用なしで追加作業は依頼出来ないと思っておきましょう(クライアントにもその事についてはしっかりと説明する)

CMSの費用

WordPressなどのCMSの組み込みも依頼する場合、もちろんコーディング費とは別途費用が発生します。
WordPressの場合は例えば導入で5万円から、ページ数や機能を追加する事に費用を追加していくと言ったパターンがあります。
CMSの対応は出来ないと言う場合は、CMSの対応だけやってくれる外注先を探すか自分達でやる形になります(なるべくコーディングと一緒に出来る方に依頼した方が楽です)

修正費用について

依頼する際に「何回目以降の修正は有料です」とコーダーに伝えれば、何度も無料で修正する事はないと分かりコーダーは安心します。
修正回数は依頼する側がクライアントとしっかり決めておくと、コーダーも依頼側も疲弊しないで済みます。
また、作業が始まってからのコンテンツやページの追加も追加費用を頂きますと言っておくといいかも知れません(コーダーも無料でページの追加はやってくれないと思うので)

支払いについて

外注する際には製作費の支払い日についてもお伝えしておきましょう。
例えば、

「納品した月の末締め、翌15日払い」

など。

これが書いていないと「いつ振り込まれるんだろう?」とコーダー側が不安になってしまいます。
中には製作費の半額を前払い、全額前払いと言う方もいるかも知れないので、ここはしっかり確認しておきましょう。

コーディングの外注先

外注と言ってもどこから探すのか分からない人もいると思います。
ここでは代表的な例を挙げていきます。

CS(クラウドソーシング)

これは外注する方にとっても仕事を探す方にとっても、とてもメジャーな方法です。

有名なCSで言うと、

・クラウドワークス
・ランサーズ
・ココナラ
などがあります。

CSは全体的に単価が安く設定されているので安く請けてくれる人もたくさんいますが、実務未経験の駆け出しが多く集まるサービスでもあるので、ちゃんと仕事をこなせるかどうかしっかり見極める必要があります。
また依頼する側もリテラシーの低い方が結構いるので、依頼する時の募集要項などは必要なスキルなどしっかり書くようにして、それがちゃんと理解できる人を選びましょう。

中には応募してくる際にほとんど内容を見ないでほぼテンプレートのまま提案してくる人もいるので、そういった人に依頼することが無いように気を付けましょう。
さらに単価が安すぎるとスキルの高いコーダーは応募してくれない可能性大なので、ちゃんと適正価格に設定する事も大切です。
もしCSを初めて使う場合は小規模な案件を募集して、依頼した結果良いコーダーが見つかればその人に継続して依頼するといいと思います。

紹介

これは既に仕事を依頼している方から紹介して貰うと言う方法です。
制作会社の方から「CSでは3回連続で途中放棄されたので、今は紹介からでしか外注していない」と言う話も聞いたことがあります。
紹介の場合は紹介する方も変な人は紹介しないはずなので、CSより人の信用性は高いです。

コーディング代行会社

コーディング代行会社はコーディング専門でやっている会社なので、当然CSなどで募集するより安定してスキルは高いと思います。
とはいえ、コーディング専門でやっている会社だからと言ってフリーランスよりスキルが高いとは限りません(フリーランスのスキルもピンキリです)
CSやフリーランスに外注するより割高になるので、いくつかの代行会社に見積もりを依頼して「費用」「納期」「対応」などを見て総合的に判断しましょう。

TwitterなどのSNSで募集、または探す

案件単位の募集でフリーランスが外注先を探すときに使う方法の1つです。
また依頼出来そうなコーダーを探してDMすることもあります。

例えばTwitterから探すメリットとしては、日々のツイートから人間性を知ることが出来ると言う所です。

「案件をこなせるだけのスキルがあるか」
「クライアントの悪口を言ったりしていないか」
「初心者でも日々向上心を持って取り組んでいるか」

など、他の方法では確認できない情報になります。

ただし依頼したいと思うコーダーは忙しく仕事を請けられないと言う可能性も高いです(当然みんなが仕事募集中と言うわけではないので)

コーディングを外注する際の注意点

コーディングを外注する際の注意点は以下になります。

レスポンシブ対応

パソコンよりスマホで見られる事の方が多いサイトもあるほどスマホが浸透しているこの時代、レスポンシブ対応は必須と言えます。
コーダーに言うまでもないとは思うかも知れませんが、駆け出しのコーダーに外注したらレスポンシブがちゃんと出来ていなかったと言う話も聞きます。
何度も依頼しているコーダーであれば特に言わなくてもいいかも知れませんが、初めて依頼する相手には念のため伝えておきましょう。

デザインカンプの種類

コーダーはどんな種類のデザインカンプでも対応できるようにしておくべきですが、もしかしたら対応できないカンプがあるかも知れません。
デザインカンプは主に4種類あります。

・Illustrator
・Photoshop
・XD
・Figma

どれを使用するかはデザイナーによって変わると思いますが、IllustratorとPhotoshopは無料では使用できず、またコーディングしにくいのでコーダーからはあまり好まれていません(XDやFigmaより1.5倍〜2倍くらいの工数がかかると感じるコーダーもいます)
中には対応していない物があるかも知れないので、外注するときはデザインカンプの種類も最初に伝えておくといいと思います。

納品方法の確認

これは後ほど解説しますが、納品方法の種類によっては難しいものもあります。
外注する際は納品方法も対応可能か確認しましょう。

アニメーションの実装可否

アニメーションについてはコーダーによっては実装が難しいものもあります。
外注する際に「ここは参考サイトと同じようなアニメーションを実装したいが対応可能ですか?」と言う感じで対応可能か確認しましょう。
もしかしたら実装出来ないかも知れないのに「出来ます!」と言う人もいるかも知れないので、
「もし実装が難しかったら早めに連絡して下さい」
と言っておくといいでしょう。

そうしないと納期ギリギリで「実装出来ませんでした・・・」となる可能性もあります。

WordPressの実装

WordPressに関してはなるべく細かく確認しましょう。

・テーマを使った制作は可能か?(特定のテーマを指定する事もあり)
・オリジナルテーマ制作は可能か?
・検索フォームは実装可能か?
・カスタム投稿、カスタムフィールドは対応可能か?
・お問い合わせフォーム、サンクスページは対応可能か?

他にも動的な部分があれば全て対応可能か確認しましょう。

記事の移行

リニューアル案件などの場合、元サイトの記事を移行したいと言うケースがあります。
記事の移行も当然工数がかかるので、記事の移行があればそれについても対応可能か確認しましょう。

コーディング指示書

もし会社にコーディングのルールがあればそれを伝えて対応可能か確認しましょう。
コーディング指示書については別の記事で詳しく解説しています。

契約書

あとは契約書を交わすのを忘れないようにしましょう。
契約書にはトラブル回避と互いの信頼感を構築する為に必要で、ないと後々言った言わないの問題になりかねません。
記載する内容は主に「報酬」「業務範囲」「著作権」などになります。
あとは最初の方に書いたように、無料で対応する修正回数などを記載しておくのもいいでしょう。

この契約書を交わさなかったせいで、
「コーダーが作業途中で音信不通」
「修正が延々と終わらない」

またコーダー側も初めてのクライアントの場合は「ちゃんと支払いをして貰えるだろうか」と言う不安があるので、契約書は発注者と外注先の双方にとって必要なものになります。

外注のメリット

コーディングを外注するメリットについて解説します。

コスト削減

制作会社ではコーディングが出来る社員いても当然その社員がコーディングに時間を割くと他の作業は出来ませんし、そこに人件費も発生します。
そこで外注した方が人件費を抑えられる場合には積極的に外注した方がいいでしょう。
特にフリーランスは安く請けてくれる方も多いですが、駆け出しや実績が少ない場合はポートフォリオを見せて貰ったり、オンラインでもいいので面談などをしてちゃんと仕事を全うしてくれるか見極めましょう(契約書を交わすのも忘れずに)

クオリティを上げられる

制作会社でも社内の「コーディング出来る人」より外部の「コーディング専門の人」に依頼した方がクオリティは高くなるケースも当然多いです。
また高いスキルを持つ方に外注すればその高いスキルを社内で得ることも可能です。

対応可能な案件数を増やせる

社内で全ての作業をしていた場合、回せる案件数を営業力が上回ったら当然断らなくてはいけなくなります。
そこで外注に依頼することで案件数を増やしていく事が可能です。
以上のことから、コストを抑え、クオリティの高い制作が出来、案件数を増やせるというメリットがあります。
ただ当然外注先によって費用感やスキルは異なるので、最初はいいコーダーを見つけるのに時間がかかるかも知れません。

納品方式

コーディングの納品方式はいくつかありますが、主に4パターンになります。

ファイル納品

これはHTMLやCSSのファイルをそのまま送る方法で、一番簡単な方法となります。

もう少し詳しく書くと、

①HTMLやCSS、画像フォルダなどが入ったフォルダをzipファイルなどに圧縮
②クライアントとやり取りをしているツールに添付して送信するか、ギガファイル便でアップロードしてクライアントにダウンロードして貰う

といった形になります。
これはCMSなどがないLPやコーポレートサイトに良くある納品方法となります。

サーバーにアップロード

ファイル納品の場合はサーバーにアップロードするのはクライアント側になりますが、こちらはコーダーがサーバーにアップロードする方法です。
サーバーにアップするのにファイルは圧縮する必要はありませんが、この方法ではFTPツールを使ってサーバーにアクセスする必要があります。

代表的なFTPツールには、

・FileZilla
・Cyberduck
・CrossFTP

などがあります。

どのツールを使っても特に問題ありませんが、サーバー内に複数サイトがある場合はファイルをアップロードする場所をコーダーに伝えましょう。

Git納品

これはWeb制作案件では少数派かも知れませんが、今回ご紹介する納品方法の中で一番難易度が高いです。
Gitとは分散型バージョン管理システムと呼ばれるもので、ここでは詳しく書きませんが複数人でのチーム開発などで活躍します。
具体的な納品方法についてもここでは割愛しますが、対応が難しいコーダーもいるので事前にGit納品が可能かどうか確認しておきましょう。

WordPress

WordPressの場合、クライアント側でサーバーやドメインの準備、WordPressのインストールまで完了している場合は、

①ローカル環境で作成
②本番環境にAll-in-One WP Migration(プラグイン)を使って移行

というシンプルな手順となっています。
ただし注意点が2点。

①サーバーとローカル環境のPHPバージョンを合わせておく
②All-in-One WP Migrationは移行するファイルの容量が大きいと無料では使えない
①に関して良くあるのが、クライアントが契約しているサーバーが古くPHPバージョンも古いままの可能性があるという事。

そしてローカル環境では最新のPHPバージョンで作成し、サーバーのPHPバージョンが古いまま移行してエラーが出て移行失敗
コーダーが移行前に気が付いて報告してくれるケースもありますが、その前にPHPのバージョンは確認しておきましょう。
また②に関しては無料でもサーバー側の設定を変更すればある程度容量を大きくする事は可能ですが、それでも限度はあります。
容量無制限で使用したい場合は有料のプランにするしかありませんが、これはコーダー側の問題かと思います。
ちなみに移行するファイルの容量が大きくなるのは、リニューアル案件などで移行する投稿記事などが大量にある場合が多いです(大量の画像がある為)

以上になります。
コーディングの外注先や注意事項はたくさんあるので、外注する際は今回ご紹介した内容をよく確認しておきましょう。



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